No.40 2021年
春以降、変異したウイルスの感染力が強く、感染者が多くなった。
東京の「つまようじ展示会」に刺激され、より喜ばれる展示方法を深く考えた。その結果、歯木、楊枝を地域別(アジア、中東、ヨーロッパ等)に分けることを思いつき、訪問者のないのを幸いに模様替えした。このことで見学者は一層興味をもってもらえると確信した。
2月8日に河内長野にある国立南医療センターに入院して小脳の手術を受けた。
病名は「小脳芽腫」、手術は無事、終り3月9日に退院した。主治医は丸谷明子先生。
一週間は自宅療養し、その後はリハビリを兼ねて出社し、歯間ようじの検品に従事。
退院後、脚の裏が運動不足で痛み、6月半ばまで苦労したがカイロの使用で痛み軽減。
商標、意匠登録、特許登録の整理と保存。
パソコン内の資料の整理整頓 主要商品の規定書・見積書など古い資料をなくし必要なもの見易く整理。
竹内俊文氏が考案して下さった、後加工の歯ブラシの特許活用を考える。
先端に付けるのにリン酸カルシウム以外の、他の物質を探していたしが、得意先の紹介で乳酸菌由来の食品BG・21菌発酵物粉末に出会えた。
これを調べてこの粉末を先端に塗布した歯ブラシの見本を作りたい。
これを研究中により効果のある方法が他にもがないものかと思案していたら、特許の権威者の竹内氏がフッ化物コーティングに着目された。
一か月前後で交換が必要な歯ブラシ本体ブラシ毛先にフッ素化合物を塗布し、コーティングすることでむし歯予防に対応できると考えられる。
フッ素化合物をコーティングした歯ブラシを後加工の歯ブラシの特許と関連づけて特許申請をした。
尚その特許の明細書の中に「背景技術」として【この歯ブラシのブラシ先端部への粉体、液体の塗布コーティング材としては乳酸菌類等も口腔衛生、口臭防止などの目的から有効である。】この一文も加えた。
計画しているのは
1. まずリン酸カルシウムを先端に溶着した歯ブラシを作る。
2. 次にその上に粉末BG・21菌発酵物粉末を溶着させようと考えたが生きた乳酸菌でないと意味がな
いことが判明したので別途考える
3.乳酸菌を調べる内に生きたハタ乳酸菌に出会い検討を重ねる。
先方の特許明細にある口臭予防と虫歯予防の両面からより一層社会貢献に寄与できる製品になれば
と願っている。
4.その歯ブラシ先端部にフッ素化合物をコーティングすることもまずリン酸カルシウムが完全にな
ってからにする。
この特許申請は早期審査も併せて申請したので約1年半でおりるのではと期待している。
竹内氏が重病にも拘わらず加工機を分解し、階下に移動して下さったので、それを宮田智文さんが赤帽で引き取り、組み立て、後加工の研究を開始。均一に付ける方法など。
リン酸カルシウムの濃度のことがありそうなので専門家に相談する。
ハタ乳酸菌のLCHの鈴木社長に聞くと乳酸菌は生きていないと意味がないとのことで断念する。
次にリン酸カルシュウムについて日大松戸の那須先生にお聞きすると水洗いで充分なので不要とのこと。次にグリコのPOSCAもニップンのブドウエキスもダメで、竹内さんの活性炭に戻って試作したがすぐに落ちる。
ギフトショーを主催されていたビジネスガイド社の岩崎洋子さんとは親しい間柄であったがお電話を下さり岐阜のギフト大卸の藤田商店の岩渕さんを紹介下さった。彼女は三角ようじを気に入って下さり
覚ていて下さったのでありがたいことである。岩渕さんはまたいいメーカーさんを彼女から紹介を受けていますとのことで両方が最初から話が合う。まず見本を送り、それからカタログに載せることになった。歯のピーリングスポンジと三角ようじの富士山柄と和風モダン柄の二種類である。来年5月頃に完成予定とのこと。昔の販路でどんな展開になるか楽しみにしている。