設置
1月からコロナウイルスが拡がり始め、三蜜(密接、密集、密閉)とマスク、手洗い、換気が叫ばれ、資料室も閉鎖。事務所、応接室にはビニールシートと換気扇。資料室(手前と奥の部屋と製造工程)に換気扇を設置。
6月に東京のデザイナー石井一東様が来社された。6年前に来られ資料室で聞いた三角ようじ
に関心を持ち、以来お会いする全ての人にその話をしたが感心しない人が一人もない。
そこで東京で「つまようじ展」をしたいので協力願えないかとのこと。喜んでと応じた。
9月に二人のデザイナーさんを連れて再度お越しになった。
案内が終わると100点の貸し出しを希望され、選ばれた。
毎年11月に催される「東京デザイナート」に原宿で出展するとのこと。
活性化キャンペーンの「Go to travel」を使って参加した。落ち着いた雰囲気のコクヨの
展示場。当方が案内をした多くの人びとが参加下さり、初の東京展が成功裡に終わった。
日本歯科新聞社も取材し記事にして下さった。
その後、石井さんの品川の事務所でも2週間展示された。
この展示に刺激され、より喜ばれる展示方法を深く考えた。その結果、歯木、楊枝を
地域別(アジア、中東、ヨーロッパ等)に分けることを思いつき、訪問者のないのを幸い
に模様替えした。このことで見学者は一層興味をもってもらえると確信した。
冬から春にかけて倉庫の在庫処理を行った。現在はオーラルケア商品が主であるがそれ以前、いわば昭和時代に作り、輸出していた商品や容器がそのまま残っていたのである。
紙や木製品は燃やし、燃えないものは廃棄処分にした。「昭和を捨てる」をテーマに。
使えるものは整理した結果、倉庫の広い空きスペースを確保できた。
その後は古い書類を整理し書棚のスペースも確保できた。
訪問客も少なくなったので、効率よく処理できた。不要、不急の外出が呼びかけられているが訪問客にもあてはまると実感した。
10月に家内とPLの人間ドックを久しぶりで受け、初めて脳ドックも受診。
その結果、私の小脳に腫瘍があることが判明した。病名は「小脳芽腫」
2月8日に国立南医療センターに入院して除去手術を受けた。主治医は丸谷明子氏
3月6日に退院し、一週間は自宅療養。その後はリハビリを兼ねて復職し、歯間ようじの
検品を続けている。
外出自粛に応じて、余暇に塩野七生著「ローマ人の物語」15巻も読み感動した