平成24年1月大槻先生に相談された東京歯科大学の佐藤教授から函館での第30回接着歯学学術大会・市民フォーラムで話をするように依頼を受け、楽しい経験をさせていただいた。その時、ホテルの朝食の折、大槻先生に相談した。それは平成10年に出版した「楊枝から世界が見える」の英訳を10年掛けて完成したがそれを修正して下さるネイティブで歯科の専門家を紹介してもらえないでしょうかとお願いした。 すると先生はいい先生がいますので紹介しますとのこと。 その後すぐに東京医科歯科のイギリス人特任教授のアリ先生を紹介して下さった。 三人でお会いした時に持参した原稿の一部をご覧になり、アリ先生は大変興味深いです。 私が修正しましょうと引き受けて下さった。
同年11月 歯のピーリングスポンジが発明協会の発明奨励賞を受賞。授賞式には社長と後藤工場長が出席した。世の中にないものを初めて作る大変さを痛感すると共にまたその達成感も大きいことを知るよい機会になった。
翌平成25年7月アリ先生は「つまようじ資料室」に来られ、一層つまようじに関心を持って下さった。歯科の専門家として私の文章を修正後、全体を3分割して、イギリスの歯科雑誌の編集者3人に修正文を送り、編集を依頼して下さり、完成した。
まずe-bookで出しましょうとアマゾンで出して下さった。本の名は「From toothpicks to the world」(楊枝から世界が見える)である。
http://www.amazon.com/dp/B00NOOO0S2
折角だから製本したく思いますと大槻先生に相談すると、学会の資料の印刷を頼んでいる北九州市の福田印刷㈱を紹介しますと紹介を受け、私自身は出版社に依頼したと思い込んでいた。ところが出版社でなくて印刷所であったが大変よい仕上がりになった。
そこで国会図書館をはじめ各都道府県の公立図書館と全国に28ある歯学部に寄贈した。
平成27年5月フランスのコアントローさん(この賞の主催者で200年の歴史があるフランスの有名なリキュールメーカーの社長)のから「貴方の本を読みました。大変興味深い本です。世界料理本賞に申込みをして下さい。3冊をスペインへ送って下さい。」と連絡のメールが来た。後で分かったことだがアマゾンe-bookで読んで下さっていたのである。 いかがわしいゴミメールの一つかと最初は取り合わなかったら再度のメールが届いた。そこまで言われるならと三冊を送ったがそれも忘れていたら、11月になって一次審査が通ったので次は世界大会で平成28年の5月に中国であるという案内であった。 5月が近づくと世界大会は中国の煙台で行われるので是非参加するようにとのこと。 中国へは行ったことがないのでと躊躇していると再度の案内をもらったのでどういうものか見てみようと一人で参加した。本を作ってくれたのは出版社でなく、印刷メーカーなので一緒に行ってくれとは言いにくかった。行って分かったことだが、この賞は別名「料理本のアカデミー賞」と呼ばれているという。料理本賞の受賞会場には世界中から数百人の出版関係者が集まっている。広い庭園にたくさんの椅子、正面には大きなステージが用意されていて、後は大きなスクリーンになっている。