PRのためにテレビ番組を制作するので協力してほしいと要請があった。B to Cは元々対象外だったのではないですか?と尋ねるとB to Bは一般受けしないが私共の製品は分かり易いからとの説明であった。これで製造工程が紹介されたことが認知に繋がっている。やはり申請はしておくものだと痛感した。 平成19年にドラッグストアで発売した。研究を始めて3年が経っていた。 世の中にない新しい商品は当然ながら、最初は全く売れない。広く知ってもらうために 吊り下げの台紙を作りそれに商品を吊り下げると、目につき易いので、経費は掛かるが有効な手段である。
こうしてドラッグストア、スーパー、ホームセンターの歯ブラシ売り場で認知度を上げていくより他に方法はない。後は使った方々の反応次第である。よいと思われた方はリピーターになり、周辺の人々に伝えてくれるのを待つだけである。
平成20年に東京医科歯科大学の藤田由美子先生が第19回日本審美歯科学会でこのピーリングスポンジに着目して着色除去効果で発表して下さったので、大きな支えになり感謝している。
平成21年4月経済産業省の「元気なモノづくり中小企業300社」に選定された。世の中にないものを創り出していく姿勢が評価された。
同じ年に、歯科の色々な問題がおこると相談させていただいている東京医科歯科大学の大槻昌幸先生が資料室にお越しになられた。ご専門の先生方が来られるといつも通りに説明して、もし間違っている部分がありましたら、どうぞご指摘下さいと申し上げている。 間違ったことを伝えていると取り返しがつかないから、専門家のチェックを受ける。 平成22年9月に東京医科歯科大学で催された日本歯科保存学会の市民公開講座で話をするように大槻先生に依頼を受けた。他に歯学部長の田上教授、九州歯科大学の寺下正道教授、徳島大学の松尾敬志教授も出席されていた。
平成23年2月に観光庁のお土産コンテストの日用品「エッセンシャル部門」で「三角ようじ3コセット」が金賞を受賞した。実はこのコンテストの表題の前に「外国人が選ぶ」とついている。頭を梳く櫛のようになっている三角ようじは選定人が日本人なら選んでもらえなかったと思っている。外国人だから三角ようじだと分かって選んで下さったのだと感謝している。
昭和35年に作り始めて48年目に初めて光が当たった。最初から作ってくれている高山の瓜田宏さんと羽田空港での授賞式に出席して長い苦労の後の喜びを分かち合った。
平成24年1月甥の行信が社長に(私は会長に)就任し、すぐに奥歯の裏側を磨く歯ブラシを作った。
いつものように工場長の後藤幸雄が自動機を開発した。 こうして出来た製品を糊引きした台紙に乗せて、プラスチックの透明のカバーをかぶせて、カバーの周辺を熱で圧着して一体化させると完成品が出来上がる。こういう包装をブリスターパックと呼んでいる。スーパーやコンビニの吊り下げ商品に多く見られる包装形態である。 当初 ブリスター包装は外注していたが、衛生管理の観点から社内ですべきという結論になり、作業者の安全管理を徹底して、社内でブリスターパックを始めた。