昭和12年創業者の稲葉由太郎はアメリカから輸入した機械で平楊枝を作っていたが、丸い楊枝に慣れていた日本人には薄くて細い楊枝は馴染めなかった。そこで従来品のウツギを九州の熊本でも作ろうと考えて、元の三重の工場にある機械類を貸して作ってもらう契約をした。(契約書を添付)同年に熊本営林局が調査研究した「箸及び楊枝の製造」の冊子を大阪の「食の資料室」の吉積氏がお送り下さったので添付します。この冊子の30頁に掲載されている先附機(先を削る機械)は同業者の(株)まるき会長木下功弘氏が寄贈して下さり、つまようじ資料室に展示しています。
昭和13年経済統制は進み全ては軍需生産と、軍需輸入をまかなう外貨を手にいれるための 輸出品生産に集中され、国民生活に必要な物資は極端にきりつめられた。 非常時財政経済政策に協力するように貯金規定も設けられた。
昭和12年4月 郵便封書(20gまで)4銭 葉書 2銭
昭和13年 アンパン 5銭
「値段の風俗史」朝日新聞社 昭和56年刊 1981